まずはここから~基礎編~
これから紹介する作法は、出版社への持ち込みや賞に応募するわけではないのなら、守っておいたほうがいい程度の認識で良いと思います。
ただしこれだけは絶対駄目! というのは後程紹介します。
また、本当に基礎しか紹介していませんので、かじりでも書いたことがある人には「そんなん知ってるわ!」となるような内容であることをご了承ください。
それでは早速参りましょう。
①文章の一マス目はどうするの?
以下例ーーーーーーーー
私はゲームをしていた。
以上例ーーーーーーーー
これは駄目な例です。
何が駄目かわかりますか?
そう。文章の初めが一マス(一文字分のスペース)が空いていないのです。
正しくは下のようになります。
以下例ーーーーーーーー
私はゲームをしていた。
以上例ーーーーーーーー
作文と一緒ですね。改行したら空けましょう。
ただし、台詞を表す「」の場合は別となります。
空けずに詰めて書いてください。
②三点リーダはいくつ?
三点リーダとは『…』これのことです。
小説では沈黙を表すのに使われていますね。
この三点リーダは2つで1セットです。
例を出してみましょう。
「君はそうかもしれないけど僕は……」
このように使います。
これより長い沈黙を表すときは『…………』のように4つになります。
つまり2の倍数と覚えていればオッケーです。
三点リーダだけではなく『―』これはダッシュと言いますが、こちらも同じように2つで1セットになります。
ちなみに『…』は『てん』『きごう』『さんてん』『・』を3回押すかのいずれか、『―』は『だっしゅ』『きごう』テンキーの『-』を変換で出せます。
個人的には『・』を3回・テンキーの『-』が一番楽な気がします。
③感嘆符・疑問符のあとは……
感嘆符は『!』、疑問符は『?』これらのことです。
使わない人はいないとさえ思える記号ですね。
では、感嘆符・疑問符を使ったあとにまた文章が続く場合はどうなると思いますか?
例文を出してみましょう。
「そうだよね!でもさ」
「そうだよね! でもさ」
さて、作法として正解はどちらでしょうか。
正解は下です。
感嘆符・疑問符を使ったあとに文章を続ける場合は、地の文でも台詞でも関係なく一マス空けましょう! このように!
④「」内最後の文章には……
基本的に「」内最後の文章、つまり台詞ですね。
その終わりには『。(読点)』を付けません。
色々調べてみましたが、どうやら『」(閉じかっこ)』は文章の終わりを示すため、同じく終わりを示す読点はいらない、といった感じのようです。
ただ個人的な意見になりますが『、(句点)』は付けても良いだろうと思っています。
文末に付けると迷いや躊躇がより顕著に見えて、個人的に好きな表現ではあります。
……作法からは外れているのでしょうけれども。
絶対にしてはいけない作法!
①♪、☆、(笑)、顔文字などの使用
これを使わずに表現するのが書き手の仕事です。
携帯小説やライトノベルでは使われている表現のようですが、小説で使うものではありません。
②「」、つまり台詞の前に人名を入れる
誰が喋っているのかわかりやすくはありますが、これではただの脚本です。小説ではありません。
近頃では台本小説などと揶揄されてもいますね。
誰が喋っているのか、地の文等を使って表現しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
本当に基礎的なことしか書いていないので、肩透かしを食らった方もいらっしゃると思いますが…。
小説の作法については調べてみると他にもあるようですが、私個人としてはこのくらい守っていれば十分ではないかと思っています。
文章を書くのは苦手ですか? 簡単に書くコツは「3つ」を意識すること。
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