気を付けたい! 表記の揺れ
出来上がった作品をチェックする際にすべきことがあります。
一つ目は表記の揺れです。
例えば、「今日は五時まで仕事で、そのあと7時から飲み会です」。
どこが駄目かわかりますか?
数字の表記が漢数字と算用数字の二つになっています。
一般的に縦書きでは漢数字、横書きでは算用数字となっているようですが、横書きで算用数字を使ってもいいと思います。
重要なのは統一されているかということです。
また、漢字でも気を付けなければなりません。
「彼は幽霊が怖い。そして同じくらい雷も恐い」
この『怖い』と『恐い』。
厳密に言えば、怖いは主観性の強い日常語、恐いは客観性を持つ語、というように意味も少々異なってくるようです。(出典:三省堂現代新国語辞典 第三版)
しかし、一般的にはどちらも同じ意味で通っています。
このように日常生活において特に区別なく使われているものに関しては統一しましょう。
台詞ではいいけど、地の文では……
そして二つ目にチェックしてほしいことは『い抜き言葉』と『ら抜き言葉』です。
読んで字のごとく、『いが抜けている言葉』と『らが抜けている言葉』のことです。
ただ、『い抜き言葉』と『ら抜き言葉』どちらも今では一般的に使われているものです。
日本語の乱れだなんだと取り沙汰されたこともありましたね。
敏感に反応し攻撃的になるのもそれはそれでどうかと思いますが、言葉を作品として使う人ならば気を付けていきたいものだとは考えています。
それでは実際に具体例を出して考えていきましょう。
彼らのすぐそばに敵が迫ってた。逃げれるかどうかはわからない。
どこに『い』と『ら』が入るかわかりますか?
正しくは『迫って”い”た』、『逃げ”ら”れる』という形になります。
普段の会話では気にしない方も多いのではないでしょうか。
だからこそ余計に気を付けたいことではありますね。
ただし、もしこれが地の文ではなく台詞ならば話は別です。
その際は『い抜き言葉』と『ら抜き言葉』を使っても良いでしょう。
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