障がいをテーマにした漫画・ドラマは数あれど、ここまで考えさせる漫画は他にはない!
そんな漫画、3作品を選んでみた。
にこたま・渡辺ペコ
いい年齢だけど大人じゃなくて、仲良しだけど踏み切れなくて、29歳で最後の思春期迎えます。
交際9年・同棲5年の浅尾温子(あっちゃん)と岩城晃平(コーヘー)。
仕事、結婚、子作り…第三次性徴白書!
絵柄から日常系だと思ったら大間違い。
大人のリアルな恋愛系。
浮気、妊娠、子宮の病気などなど、現実世界で起こったら2年くらい凹みそうな出来事が続きます。
そんな中で淡々と進展してゆく。
5巻完結済み。濃厚にまとまってます。
聲の形
聴覚の障害によっていじめ(嫌がらせ)を受けるようになった少女・硝子と、彼女のいじめの中心人物となったのが原因で周囲に切り捨てられ孤独になっていく少年・将也の2人の触れ合いを中心に展開し、人間の持つ孤独や絶望、純愛などが描かれる。
最初の1~2巻はなかなか凄惨な感じで読んでいるほうが辛く途中で読むのを辞めてしまった。
しかし、知人で聴覚障害の息子さんがいらっしゃるかたが「息子もこの漫画は認めている」という話を聞いて、再読。
3巻以降を読んで納得。一番いいところを読んでいなかった自分に後悔。
テーマは「人と人が互いに気持ちを伝える事の難しさ」という普遍的なテーマ。
リアル・井上雄彦
高校を中退し、自身の引き起こしたバイク事故により他人に一生残る傷を与えてしまった罪に苛まれる野宮朋美。
車いすバスケットボールの有力選手でありながら、我が強くチームメイトと上手くいかずに一度チームを抜けた戸川清春。
自尊心が強く、交通事故で下半身不随になったことを受け入れることのできない高橋久信。
それぞれが向き合うREAL(現実)を描く。
言わずと知れた井上雄彦(『SLUM DUNK』、『バカボンド』などの作者)の作品。
まさに「リアル」。
現実とは時に、過酷過ぎるが、全く他人事ではないということ。
ただ「障害を乗り越えて頑張ろうぜ」みたいなノリはなく、人に起こりうる「リアル」を描く。
なぜ今さら?と思われるかたもいるだろう。
1999年から長期連載している本作だが、今が一番面白い!と私が思っているからだ。
記事まとめ
いかがでしたでしょうか?
実際、自分におこった出来事じゃないことは体験できないのか?
そうかもしれないが、漫画や小説を通して、「疑似体験」することはできると考えている。
そこで得られることの経験は、実社会でも活かしていけるのではないでしょうか。
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