10数年前一大格闘技ブームを巻き起こした、あの「PRIDE」の復活と称される新格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND‐PRIX 2015」が12月29、31の両日、さいたまスーパーアリーナで開催される。
フジテレビによる地上波中継も決定して、これから格闘技ブームが再熱する前に、今こそ読むべき総合格闘技漫画をご紹介!
オールラウンダー廻:遠藤浩輝
総合格闘技”修斗”に打ち込む高校生「高柳 廻(めぐる)」の物語。
幼馴染でライバルの山吹木喬や、さまざまなライバルとの戦いから、格闘家として、そして一人の人間として成長していく様を追う。
本書の魅力はストーリーよりも圧倒的なリアルな格闘描写にある。
ここまできれいに三角締めを描ける漫画家は日本にはいなんじゃないか?
当初は主人公も総合格闘技素人なので、女性や、格闘技弱者も、一緒に学べるパートがあるので心配無用です。
喧嘩商売:木多康昭
「最強の格闘技は何か!?多種ある格闘技がルール無しで戦った時…スポーツではなく目突き金的ありの『喧嘩』で戦った時最強の格闘技は何か!?今現在 最強の格闘技は決まってない」
高校生、佐藤十兵衛が一癖も二癖もある多くの格闘技の猛者達と渡り合う。
一応、格闘漫画とジャンル付けされてはいるが、基本的に何でもアリ。
勝つためなら凶器、ドーピング、毒も盛ったりしちゃいます(笑)
この作品の神髄は心理戦や頭脳戦にあり、それが垣間見れる展開としては他の「格闘漫画」にはなく、非常に面白い。
軍鶏:たなか 亜希夫 (著), 橋本 以蔵 (原著)
自分の両親を刺殺した優等生の少年・成嶋亮が少年院に入り、そこで出会った空手の達人・黒川健児に師事して「生き残るための空手」を身につけ、出所してからは格闘界に入り、無軌道なバトルを繰り広げてゆく。
主人公の闇が深すぎて、登場する人物すべてにその闇が伝染しているような、とにかく一貫して救いようのない世界が広がっている。
作品のなかで一貫して言えるのは、主人公のまわりに起こる問題は、すべて彼自身が引き起こした問題で、必死で抗っているのは彼自身の被害妄想ということ。
まさに「自業自得」という事で、決して打ち勝つことができない闇のなかで闘い続ける彼の姿はある意味で、共感できる部分が多分にあると感じました。
刃牙シリーズ:板垣恵介
地下闘技場の最年少チャンピオン範馬刃牙と、父であり地上最強の生物、範馬勇次郎を中心に、様々な格闘家との闘いが織り成す長編格闘サーガがざっくりとしたあらすじ。
主人公の刃牙は、地上最強の生物は実父だとしながら、その父を超えるために研鑽を重ねているのに対して、刃牙のライバルとしてあらわれる登場人物たちは「地上最強」を目指しているのはなんか滑稽。
自分の父は少なくとも超えたいと思っている男どもには是非おすすめしたい!
TOUGH(タフ):猿渡哲也
最強の実戦的古武術として名高い灘神影流(なだしんかげりゅう)の継承者の家庭に生まれた高校生、宮沢熹一(キー坊)が血縁者、ライバルらと切磋琢磨して格闘界の頂点を目指すという物語。
正直、灘神影流とか、おとんの兄弟(例に漏れず全員強い)、他の流派との闘いとか、ショーアップされた総合格闘技の大会とか、どーでもいいんです!
約80巻にもおよぶ長期連載にも関わらず、手を抜かない猿渡哲也氏の圧倒的な作画力を称賛すべき作品!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一度読んだことがある作品もあったかもしれませんが、もうすぐ再熱するであろう格闘技ブームを前に、今一度、すべての男たちの中にある「オス」を呼び起こすのも悪くはないのではないでしょうか?
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