再現性のある恋愛を目指して
恋愛工学とは、作者の藤沢数希氏が提唱する、色々な先行学問のモデルを恋愛というフィールドに落としこんで、学問として発展させていっている。
一般的にはあまり知名度はないかもしれないが、著者は理論物理学研究者、外資系金融機関を経て、作家という異色の経歴を持つ。
私自身、藤沢数希氏の有料メルマガの読者であり、藤沢氏の一般論とは逆説的な、批判を恐れぬ姿勢に大変共感しています。
恋愛工学は、メルマガを通して形成されたコミュニティであり、日々「恋愛プレイヤー」によってケーススタディが繰り返され、進化している学問でもあります。
「ぼくは愛を証明しようと思う。」は、2005年から藤沢数希が運営しているメルマガやブログを発展させた「恋愛工学」を、小説に仕上げた本になっている。
渡辺正樹、27歳、弁理士。非モテ。真実の愛を探す冒険に旅立つ。
渡辺正樹、27歳、弁理士。誠実でまじめなことが取り柄だが、恋愛ではいつも失敗ばかり。
そんな主人公が、ひょんなことから「恋愛工学」のマスターに出会う。
恋も愛もすべてはテクノロジーが勝利する。
ネットで話題騒然の「恋愛工学」の全貌がはじめて明らかに!現代の男女関係を生き抜くための戦略的恋愛小説。
今までの恋愛小説や流行りのラブソングからしたら、非常識的な戦略・話の数々が語られているが、実は、それが理に適っているということをきちんと論理的に説明している。
自分の周りにいる、「なぜか」モテる人っていると思うが、その「なぜ」を証明しているのが面白い。
よくSNSとかである、「ただしイケメンに限る」はここでは皆無なので、一般的男子読者も安心してほしい。(笑)
あなたは“非モテコミット”に陥っていないか?
では、『ぼくは愛を証明しようと思う。』を読んだら本当にモテモテの恋愛プレイヤーになれるのだろうか。
実際、ブログ、ネットでは実践記なんかもあるので、見てみると面白い。
そんなにうまくはいかないよね~(笑)というのが実際のところなんだろうけど、人間を2種類に分けるとしたら、「やる人」「やらない人」の2種類しかないと思う。
私自身は常に「やる人」側でいたいと思っています。
この記事を書いた人
