世界規模の親子ゲンカ!人間離れしていく様は、もはやギャグ!?『刃牙シリーズ』

格闘技ブームの火付け役!

正直に言います。私はこの作品を深夜の漫画喫茶で読み始めました。ですが、それは完全に失敗だったと言わざるをえない。
なぜなら、シリーズ累計100巻以上(外伝含む)にも及ぶ作品だったから・・・

連載開始は1991年。日本の格闘技ブームよりはるか前にさかのぼる。私がこの作品を手に取った時は、まさに格闘技ブーム最盛期だった。

漫画喫茶で他の人が読み終えるのが待てなくなり、次第にシリーズを買いそろえていったことを今でも鮮明に覚えている。

でもそれだけ、男は「刃牙」が好きなんだ!

「世界最強」とはいったい何なのか?それを読まずして男は漢に成りえない。

地下闘技場の最年少チャンピオン範馬刃牙と、父であり地上最強の生物、範馬勇次郎を中心に、様々な格闘家との闘いが織り成す長編格闘サーガがざっくりとしたあらすじ。

この作品を語るうえで、まずは作者の板垣恵介氏のバックグラウンドから理解することが必要だと思う。

幼少時代から格闘家に強い憧れをもった少年時代の作者は、空手・少林寺拳法、そして自衛隊とすすむが、体を壊してしまい漫画家への道へ。

随所にその豊富な格闘技と軍マニアっぷりがちりばめられていることは言うまでもありませんね。

通常の格闘技のリングでの試合だけでなく、色々な条件下での死闘が描かれていて、「『地上最強』は誰か?『地上最強』とは何か?」のテーマに深みを持たせている。
男は誰しもが一度はあこがれる「地上最強」。それを純粋に追い求めた男たちは時に美しく、バカバカしくもあり、そして、だんだん人間離れしていく(笑)。

地上最強を目指さなくても、少なくともオヤジは超えたいと思っている男どもへ

格闘漫画の源流としての同作は、見開きの使い方やコマ割り、擬音の使い方など、参考にしている格闘漫画は私がしっているだけでも多数存在する。

あと、いかにもじっくり紹介(時に2~3話分使っていかにこの新キャラが強いかを説明)して、あっさり負けるっていう肩透かしを開発したのも恐らく同作。

主人公の刃牙は、地上最強の生物は実父だとしながら、その父を超えるために研鑽を重ねているのに対して、登場人物たちは「地上最強」を目指しているのはなんか滑稽。

自分の父は少なくとも超えたいと思っている男どもには是非おすすめしたい!

この記事を書いた人

ナオキ
1979年生まれ。スタンド名は「イエロートラッシュオーケストラ(五月蝿い日本人)」。職業:フリーランス 兼 はやく息子の第一のチ◯毛を抜いて神棚に飾りたいと願うやさしい2児のパパ。神奈川県川崎市在住。

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