プロでも使えるアシスタントテクニックを紹介していきたいと思います。
今回は基本的で、一番頼まれる確率が高いと思われるホワイトを解説していきます。
ミスノンW-20 (乾燥性) 漫画家の中で一番使われていると行っても過言ではない種類。

枠線からはみ出た線、原稿の汚れを消したり、間違えた線の修正、効果としての使い方があります。効果というと、夜空に浮かぶ星空など。
液体の状態
ホワイトは1個500円ぐらいして、高いイメージがありますが、上手に使えば1年ぐらい持ちます。早い人は2週間ぐらいで駄目にしちゃいます。
駄目にしちゃうのは、乾燥して液体が固くなり、使えなくなる為です。
これは、キャップをしっかり絞める事で防ぐ事が出来ます。
ホワイトは乾燥を非常に注意しなければなりません。
1日蓋が空いてる状態はもうアウトです。
乾燥していると蓋を締めていても、液体が無くなっていきます。
そうした時は、スポイドで水を2〜3適垂らしてあげると良いです。

水を垂らした後、ハケでゆっくり水を中に押し込みます。
これを2〜3回繰り返せば元に戻ります。

ホワイトで消せるものと消せないもの
ホワイトだとなんでも消せるイメージがありますが、実際は消せないものもあります。
例えば、ベタを塗る時×印でチェックを入れる人がいますが、左の黒いものはきえますが、右の赤いものは消えません。見えてきちゃいます。

なので、手持ちのペンではじめに消えるかチェックしておきましょう。
また、ペンに書いてある、[顔料]は消えますが、[染料]は消えません。
消えないというか伸びてしまいますので、注意しましょう。
もし消えない線があった場合、先にテープを貼るか、トーンを貼って、ホワイトを塗ると消えます。そういう使い方は滅多にしないですが、工夫する事で消すことが来る事を覚えておいて下さい。
塗り方
塗る時に注意するのは、出してすぐ使わない事です。
必ずハケを平にし、上からみて四角になるようにします。

この状態で塗ります。
もう一つは、ハケを出したら10秒以内に塗る事がポイントです。
それ以上過ぎるとどうしても液体が乾燥しちゃいます。
これは、かすれてますね。。

この状態の時は、まだ液体が足りてないので、水を足して下さい。
足しすぎて薄くなってしまったら、半日ぐらい放置してり振って混ぜたりして調整して下さい。なので、手持ちで2個ぐらい持っておいた方がいいです。
ホワイトは何回か層を重ねるように塗ってあげれば、線が見えなくなります。
しかし、そこで問題になるのが何回も塗っちゃうと厚みが出る事です。
その時はキレイな紙を用意し、厚みが出た部分へ被せ、上からトーンヘラで押してあげて膨らみを消しましょう。

ホワイトが乾いていない時にこれをやっちゃうと、ホワイトが取れてしまいますので、乾かしてから行いましょう(取れた場合は、改めてホワイトを塗ります)
塗る時は、黒いところだけ部分的にホワイトをかけないようにしましょう。
部分的にかけてしまうと、薄い所と厚い所の差が出てきてしまいます。
次にポツポツした汚れを消す時です。
(これは10倍ぐらい拡大して分かりやすくしています)

汚れの部分ごとに消す人がいますが、これはやめた方がいいです。
厚みが出ると原稿に汚れがつきやすくなります。
厚みを極力減らす為に、汚れが近かったら一気にまとめて塗ります。
では長い線を消す時はどうするか?
少しずつ塗っていく人がいますが、これだと無駄な段差を作ってしまいますので、絶対にやらない方がいいです。
×駄目な例


ある程度長い状態まで引いて、薄くなっている所を重ねて引いてあげましょう。
○良い例


使用後
最後にハケを容器にしまう時です。
雑に入れちゃうとハケが崩れ、綺麗に塗る事が出来なくなるので、必ずゆっくり入れて下さい。
ハケに隙間が出来たり、ハネたりした時は、ハケを熱いお湯の中に5分程いれて上げるとあげると、元の状態に戻ったりしますので試して下さい。
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動画投稿者様

原稿製作に欠かせない「ホワイト」の使い方を紹介します。
漫画講座1【ホワイト(修正液)の使い方】 Japanese manga technology (use of correction fluid) – youtube
出典: