学校の問題児に立ち向かう!『こどものおもちゃ』

元気なオンナノコは強い!サナちゃんは今日も行く!

アイドル、タレント、子役・・・。
様々な仕事をこなす彼女は「小学生」?!

倉田サナは小説家のママとマネージャーのレイ君、お手伝いさんとはちゃめちゃな生活を送る女の子。
テレビで大活躍、舞台も仕事も大好き!
でも学校生活は実は問題ばっかりで・・・。

サナちゃんは一応登校するものの、いつも「アイツ」の存在に嫌気がさしているのでした。

こどもにだって、色々ある。

サナちゃんのクラスの問題児「羽山」は学級崩壊まで持ち込んだ悪魔のような小学生。
自分は手を汚さず手下を従えて担任の先生を脅します。
サナちゃんは反撃、かと思いきや今日も黙っておとなしく・・・。
面倒なことには巻き込まれたくない!とスルー。

しかし、ある事件をきっかけにサナちゃんは爆発!
持ち前のバイタリティで羽山やいじめっ子に立ち向かい始めるのです。

ひょうひょうとしたアイツに興味が

何度も羽山につっかかるサナちゃん。
そのうち、彼の抱える闇に触れる機会が。
何だかほっておけない存在になっていくのでした。

小学生から中学まで、サナちゃんと羽山の成長や心の動きにも注目したい作品です。

学級崩壊やいじめ、中学でも問題は山積み。
サナちゃんはスキャンダルや芸能界のあれこれにも巻き込まれ・・・。
恋愛にも仕事にもサナちゃん節で挑んでいくのでした。

二人は子供として全力で戦う

子供だから、といっても抱えるものはそれぞれ大きい。
というのがこの物語を読み進める上でのポイント。
ネグレクトや家庭崩壊、育児放棄。子供の抱える問題は大人だって無関係では有りません。

子供の自分、大人の自分、サナちゃんや羽山を通すことで、「子供」ってなんだろう?「大人」ってなんだろう?と考えさせられる作品です。
もちろん、色んな問題に突き当たりますがサナちゃんのハイテンションで「ぷぷっ」となるのも魅力のひとつ。

サナちゃんの作り出すはちゃめちゃ、ちょっぴりセンセーショナルな世界をお楽しみください。

この記事を書いた人

yayoi

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