怪盗では無く”探偵”としてみるルパンの魅力【影の指図】:モーリス・ルブラン

子供の頃に誰でも一度は読んだことがあり、昨今の日本では孫?が何かと活躍している「アルセーヌ・ルパン」ですが、彼は結構な頻度で「出された問題を解決する」という探偵役で活躍をしています。

2つの家にある同じ絵の謎

ルパンの友人にして伝記作家の「わたし」が購入した絵と同じ絵が向かいの家にもあった。

しかも書かれている日付も「15-4-2」と同じ物。

そしてこの謎を解決しないかと持ち掛けられたルパンと私は、フランス革命で断頭台に消えた徴税人の子孫が庭園であつまる姿を見る事になる。

ルパンは「怪盗」よりも「探偵」が面白い!?

あくまでも私個人の感想ですが、ルパンシリーズはルパンが何処かから物を盗み出す「怪盗」よりも、こういった謎を解決する「探偵」の方がトリックが施されていて面白いと思います。

ストーリーはフランス革命の際に処刑された徴税人(ここら辺は作中では当たり前の事としてさっぱりと流されていますが、革命時に徴税人が「民衆の敵」として処刑されたという歴史があります)が残した財宝を追うという物ですが、ルパンは持ち前の義賊精神を出し、一人ですべてを盗み出すことも可能だった所を正規の手続き通り発見をして残った子孫と山分けをする道を選びます。

しかし、という結末が残っているのですがそれは読んでからのお楽しみです。

この話はルパンシリーズにある義賊の精神と「暗号を解いて昔の宝物を探す」という宝探しが合わさり、そして皮肉が聞いた結末と短いながらもすっきりと読める作品であり、どんな人にでもお勧めできる作品です。

子供のころ見たルパンとは違った姿

因みに子供のころルパンシリーズを読んだ方の場合、この物語の結末が変わっている可能性があります。

子供向けのルパン作品で有名なポプラ社の南洋一郎の作品は所謂「翻案」や「リライト」と呼ばれる物であり、子供向けに恋愛要素の削除など大幅なストーリーの改造が行われています。

なので忠実な「翻訳」を読むと作品のイメージが大きく変わったという人は珍しくありません。

これをきっかけに子供の頃に楽しんでいたルパン作品を読み返すというのもお勧めです。
 

豪快な超人怪盗ルパンー彼が狙うのは不正蓄財者の財布に限られる。常に大衆の復讐者であるルパンが繰り広げる痛快な短編集。
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この記事を書いた人

Agatha
職業欄には「webライター」と書くような仕事をしております。
趣味は読書。主に短編推理小説を読んでいます。

個人的にはもっと短編推理小説が増えろと願うのですが、本格と長編が基本の世の中では同意してくれる人は少ないようです。仕方がないのでテレビドラマの「相棒」と古本屋で見つけた短編集で欲望を満足させているような日々と言った所。

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