今では数えきれない程の推理もの小説がありますが、その先がけの作品はご存知でしょうか??
170年以上前に発表され、未だ根強い人気を誇る、ミステリーの始祖、エドガー・アラン・ポーの三部作をご紹介!
モルグ街の殺人

ある日、パリの架空の土地モルグ街で猟奇殺人事件が起きる。
犠牲者の母娘は著しくむごたらしい殺され方をされており、しかも事件現場となった部屋は密室になっていた。
建物から漏れ聞こえていた犯人とおぼしき人物の声を複数の者が聞いていたが、証言者はこぞって自分の母国語以外の言語を喋っていたと話す。
これらの謎を素人探偵C・オーギュスト・デュパンが解明する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/モルグ街の殺人
奇抜ながらも人並み外れた観察力と知識を備えた探偵と、その相棒となる語り手や、探偵よりも愚鈍な警察という今に至る「探偵小説のお約束」が既にできあがっていたり、冒頭に不可能犯罪を持ってくる事や、証人によってまちまちな犯人像や、残された証拠と現場の状況から探偵が人並外れた観察力から推理し犯人を探し出すと言う推理小説の基礎もここにできています。
百年以上前にかかれた作品とは思えないほどすんなりと読み進めていく事が出きるという「名作」です。
マリーロジェの謎

とは言っても、前回の活躍が警察の中で知られており、時折難事件の相談を持ち込まれる身分になっていた。
そんなある日、パリの警視総監Gが当時世間を騒がせていた難事件「マリーロジェの失踪」を持ち込んできて、、。
あらすじだけ見ると「探偵に持ち込まれる難事件」と言うありがちな展開なのですが、推理の方法が一風変わっており、警察の資料と各社の新聞をかき集め、新聞の論評の矛盾点をしてきしそこから犯人を導き出すと言うもので、ひたすら推理と理論構築が続きます。
なぜこの様な一風変わった作品になっているのかと言うと、実はこの作品は現実に有った事件をそのまま小説に持ってきた物で、ポオはデュパンの口を借りて現実で大きな話題となった迷宮事件の推理を行っているからなのです。
盗まれた手紙

とある秋の夕暮れ時、語り手が寄宿しているオーギュスト・デュパンの屋敷に、パリ市警の警視総監であるG…が訪ねてくる。彼はある「珍妙な事件」に手を焼いており、デュパンの助言を請いに来たのだった。それは宮殿において起こった出来事で、「さる高貴な貴婦人」が閨房で私的な手紙を読んでいるとき、ちょうどその手紙のことを知られたくない男性が入ってきたので、引き出しにしまう時間もないままやむを得ずテーブルの上において誤魔化していたところ、そこにさらにD…大臣が入ってきた。
個人的にすごいと思う所は、推理小説としての基本のすべてが詰まっているのに、三部作中でもっとも短いと言う所です。
なのに他と謙遜が無い、むしろ三部作で一番の名作と言えるこの作品はミステリーを始めて読むと言う人にとっても十分楽しめると思うので、絶対に一度は読んでみる事をおすすめします。
いかがでしたでしょうか?
Agatha様おすすめ、エドガー・アラン・ポーの推理小説3部作。
まだお読みになった事がなければ、この機会に推理小説の始まりを感じてみて下さい!
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