救いようのない世界の終わりは?元少年Aが格闘技を志していたら?『軍鶏』

格闘技=暴力、負の側面を全面に押し出した狂気の作品

はじめに。この作品は普通の格闘漫画とは違い、スポーツマンシップ的な価値観は全くない。

格闘の負の側面である「暴力」の要素や、作品が連載開始した90年代に激変した日本社会の闇(少年A、酒鬼薔薇聖斗事件を大きくフューチャーしている)、人間のドロドロした部分を全面に押し出しているのが特徴。

はっきり言って女性にはあまりお勧めできませんが、逆に男なら、絶対にハマること間違いなし。

元少年Aの物語。生きるために格闘技を手に入れてその闇を拡大していく。

自分の両親を刺殺した優等生の少年・成嶋亮が少年院に入り、そこで出会った空手の達人・黒川健児に師事して「生き残るための空手」を身につけ、出所してからは格闘界に入り、無軌道なバトルを繰り広げてゆく。

主人公の闇が深すぎて、登場する人物すべてにその闇が伝染しているような、とにかく一貫して救いようのない世界が広がっている。
一般的には「光」と「闇」が対峙して、勝敗には関係なくダークヒーローが「光」に少なからず影響されて改心していく・・・みたいなことを期待してしまうが、そんなことは一切ない(笑)。

肝心の格闘シーンの画力は圧巻の一言。また、よく幻覚シーンも登場するのですが、グロさも含めて引き込まれるレベル、もはやアートですらあります。

闘うことでしか生きる意味を見いだせない、そんな人生もありなんじゃないか

作品のなかで一貫して言えるのは、主人公のまわりに起こる問題は、すべて彼自身が引き起こした問題で、必死で抗っているのは彼自身の被害妄想ということ。

まさに「自業自得」という事で、決して打ち勝つことができない闇のなかで闘い続ける彼の姿はある意味で、共感できる部分が多分にあると感じました。

この記事を書いた人

ナオキ
1979年生まれ。スタンド名は「イエロートラッシュオーケストラ(五月蝿い日本人)」。職業:フリーランス 兼 はやく息子の第一のチ◯毛を抜いて神棚に飾りたいと願うやさしい2児のパパ。神奈川県川崎市在住。

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