求められる傾向
少年漫画、少女漫画、女性誌に青年誌…さまざまな漫画雑誌があります。
学園モノ、恋愛モノ、アクション、ファンタジー…ジャンルだっていろいろ。
自分ひとり趣味で漫画を描いているだけなら気にしなくてもいいことですが。
もしアナタがプロを目指して漫画雑誌に投稿しようと考えているのなら、求められる傾向や読者について考えてみる機会を持つのもいいでしょう。
どんな人が読んでくれるのか
漫画雑誌には必ずターゲットとしている年齢層があります。
たとえば少年誌なら小中学生。
「サラリーマンだって電車の中で読んでるじゃないですか」って?
確かにそうですね。
でも編集部が『意識している層』という意味では違います。
少女誌ではどうでしょう。
小中学生の場合もあれば、もう少し上の高校生がターゲットの場合もあります。
そして、それぞれのターゲット層に応じて漫画雑誌の掲げるコンセプトも異なります。
つまり、掲載される漫画の傾向も変わってくるのです。
前に書いた記事で『面白ければなんでもいい』という話をしましたが、このコンセプトから大きくズレが生じる掲載漫画は、どんなに内容が良質であったとしても一見で読者からお断りされるリスクを負います。
読んでくれたら面白さがわかるのに!
と思っても、そもそも『読む』というステージにすらあげてもらえないわけです。
目でわかる違いもある
コミックスを机の上に置いて、側面から見てみましょう。
なんか黒い、いっぱい線が見える!
という漫画もあれば、ほぼ真っ白、なんていう本もあると思います。
前者はタチキリを使ったコマが複数配置され、ベタや描き込みも多い漫画。
後者はタチキリは少なく、またベタよりはトーンの割合が多い漫画、ということが予想できます。
たとえば、前者が多く掲載されている雑誌には、白いコマや淡いトーンばかりの漫画は周りに埋没してしまいます。
逆に後者が多く載っているような雑誌では、ぎっちりと背景を描きこんだ画面の黒い漫画は完全に浮いてしまうわけです。
もちろん例外というものもありますし、一概にいえることではありません。
ですが、自分の漫画の強みや魅力はどこに受け入れられやすいものなのか、客層やストーリー、画面の傾向などから考えてみるのもいいかもしれません。
この記事を書いた人

趣味は旅行。いつか砂漠に行ってみたい。