はじめに
今回の講座は初心者向けというよりは、基本は描ける人向けの講座になっています。
ですので基本の手の形の描き方の講座ではありません。
そして私は手を描くときにそこまでリアルさを求めず、ある程度の嘘を混ぜてかっこよく見せる方を優先しています。
正しい形の手ではありません。
意識するもの
手は描けるけどなんとなく立体感が出なかっなり、なんだか人形みたいになってしまわないように、私が意識しているものは
「肉、骨、皮」です。
自分の手を見てみればわかると思いますが、指の関節は骨がゴツゴツとしており、指と指の間には水かきのような薄い皮があります。
そして親指の付け根には厚い肉があります。
これらを意識して描きこんでいきたいと思います。
まずは成人男性の手。

赤い枠が肉
青い線が骨
緑の枠が皮を意識しています。
この手の形だと指先を広げているため、肉が伸びあまり肉の存在感がありませんが、骨と皮が強調されています。
手を広げる動作だと肉は伸び、手を握るとボールを押しつぶすように肉も変形します。
次は女性の手です。

今回は手を柔らかめに閉じていふため肉が強調され、骨と皮はあまり目立ちません。
そして女性なのであまりゴツゴツとした指にせず、なるべくなめらかな曲線で描いています。
簡単メイキング
ここからは手の簡単なメイキングをしていきます。
下書きと線画の工程は吹っ飛ばし下塗りの状態からスタートします。

ちなみに肉と骨と皮はこんな状態です。
肉がメインで強調され骨と皮はあまり目立ちません。

ざかざかと大雑把に塗ります。
なかなか気持ち悪いです。

整えます。

肉感を出すためにさらに濃い赤茶で塗っていきます。
出っ張っているところの影になる部分を濃く塗り、なめらかな面になるにつれてぼかしていきます。

完成です。

本書は、カードを投げたり、ピストルを構えたり、魔法を繰り出したり、といった「描きたい!」と思うポーズを中心に、よりカッコよく見せるための手足の描き方を解説します。
この記事を書いた人

好きな時に絵を描き好きな時にモンハンをやっています。
宝石や花など綺麗なものとヒゲの似合うイケメンなおっさんが好きです。