「それってそういうことだったのか! と思わせたい」
後半に向かうにしたがって、次々と回収されていく思わせぶりな「伏線」。
その回収の手際が華麗であればあるほど、書き手は物語に引き込まれ、ワクワクするものです。
それを意識して、ついプロットにはない伏線を追加してしまうという書き手の方も多いのではないでしょうか。
しかし、物語の中で一番大切にしなければならないのは、あくまでも「主線」。
主線のクライマックスシーンに集中するあまり、うっかり追加した伏線の回収を忘れていた! なんてことも……。
では、どうすれば、伏線の回収忘れを防ぐことができるのでしょうか。
「【翻弄する目線】と【翻弄される目線】」
物語には「主線を追いながら伏線にも翻弄される側」と、「翻弄する側」が存在します。
大体の主人公は「翻弄される側」の方ですね。
当然ながら、書き手も主人公の目線を重視して物語を形成してしまいます。
つまり、目線が一つしかないから、伏線の見落としが発生してしまうわけです。
そこでオススメしたいのが、「翻弄する側」の目線に立って物語を見直すことです。
女性主人公の恋愛小説なら相手の男性側から、探偵物なら犯人側から、といった具合に見ていきましょう。
主人公と反対の立場になって物語を追っていくと、必然的に伏線の回収忘れもなくなると思いますよ。
「まとめ」
その他にも、伏線を創るたびにメモを取ったり、第三者にチェックしてもらうなど、いろいろ方法で伏線の回収忘れを防ぐことができます。
魅力的な物語を作るためにも、必ず伏線のチェックを行いましょう。
プロット(物語の枠組み)を固めていく過程を30以上も掲載。ライトノベル作家を目指す生徒が実際に書いたプロットを指導し完成度を高めていくさまを完全収録。
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この記事を書いた人

生活環境のせいか、比較的レトロジャンルが得意(な気がしている)。