絵を描くことが大好き?

突然の質問ですが、あなたは絵を描くことが大好きでしょうか?
馬鹿な質問と思うかもしれませんが、とても基本的で重要な問いです。
己の気持ちをしっかりと確認してください。
ひんぱんに修正しながら描き進める?

お絵かきが大好きと答えたあなたに質問です。
大好きではないあなたは読み飛ばして、『お勧めペイントツール診断YES/NOチャート(後編)』へ進みましょう。
あなたは、ひんぱんに修正しながら描き進めることを好みますか?
三歩進んでは二歩下がりながら、石橋を叩いて渡るように、
ドローイング作業を進めることをお好みですか?
NOと答えたあなたには『PAINTER(Corel Painter)』がお似合いかもしれません。
Corel Painterはペンツールやブラシツールでタッチを乗せただけ絵の情報量が作業レイヤーに積み重なっていく、仮想アナログ的なペイントツールです。
アンドゥ機能や多層レイヤーの動作が不安定で重いので、十分なスペックのマシンが必須になりますが、抜きん出た個性を持っています。
ただし闇雲に画面に筆を走らせながら考えて仕上げていく性格の人が使うと、極端に作業時間が長くなってしまうでしょう。
日本の漫画やイラストの仕事に役立てたい?
普通に修正しながら描き進めたい、一般的なデジタルツールの利点を活かすあなたに質問です。そのツールで出来上がったデータを、日本の漫画やイラストの仕事に役立てたいと考えますか?
YESと答えたあなたには、CLIP STUDIO PAINTがお勧めです。
動作も軽量で、日本国内での平均的な漫画やイラスト制作に必要な機能はほとんど揃っており、専門的に使っていく時もカスタマイズ性が高く良好です。
日本人で漫画家の知り合いの4人に3人はこれを所有しています。
NOと答えたあなたには、SAI(Easy PaintTool SAI)なんて悪くないかもしれません。動作の軽量さは圧倒的で、特に元々のファイルサイズが軽いデータの扱いに優れています。直感的に操作でき、それでいてフリーハンド主体のデジタルイラスト制作に必要な一通りの機能は備えています。
開発元が極めて少人数・小規模のため、CLIP STUDIO PAINTに比べてユーザーサポートが弱く、なにより機能アップデートが遅いのが最大の難点です。
今のところ、気軽に/気長に使うツールとしての位置に収まっているといえるでしょう。
後編に続く
後編では、絵を描くことが大好きと答えなかったあなたにお勧めのペイントツールを診断、ご紹介します。
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