専門レーベルもあり、有名シリーズも多数あります
「コージー・ミステリー」というジャンルをご存知でしょうか。
血生臭くクールでシニカルな推理小説に対し、身近に起こった日常の事件や謎を解いていく、読んでいて居心地のいい(cozyな)女性向けとも言える推理小説のことを指します。
アガサ・クリスティの「ミス・マープルシリーズ」は有名ですね。「ビブリア古書堂」や「珈琲店タレーラン」も、このジャンルに該当するのではないでしょうか。
とにかく女性人気の高いこのジャンル。
では、一般的な「日常ミステリー」と、いったい何が違うのでしょうか。
女子受けする世界観
ネットで「コージー・ミステリー」と検索すると目に付くのが、「お茶」「お菓子」そして「ロマンス」。
主人公はお嬢様にキャリアウーマン、小さなお店の店主におばあちゃんと様々ですが、表紙はどれも洋菓子のパッケージのようにオシャレで可愛いく、女性がつい手にとってしまうのも頷ける作品ばかりです。
ただの日常ミステリーでなく、女性の好きなもので統一されているのが「コージー・ミステリー」なのです。
まずは馴染みのある小道具から
「トリックが出来たのでコージー・ミステリーに挑戦してみたいけど、女子受けするファンシーなものが分からない」
そう考える方もいるのではないでしょうか。
でも、大丈夫。女子が好きなのは、ふわふわヒラヒラしたものだけじゃありません。
たとえば、和雑貨。
藍染の木綿布に縁起柄の豆皿、琥珀色の硝子。
それに、餡子、寒天、お餅を使った和スイーツ。
大正浪漫とか昭和レトロとか、どれも馴染みのあるものばかりですよね。
まずは、自分の身近にある「可愛いもの」「美味しいもの」に目を向けてみてはいかがでしょうか。
まとめ
「可愛い」「美味しい」とご説明したコージー・ミステリーですが、やはり一番大切なのは「ミステリー」の部分です。
お茶やお菓子、ロマンスの部分は、あくまでも彩りとして考えましょう。
この記事を書いた人

生活環境のせいか、比較的レトロジャンルが得意(な気がしている)。