設定や描写に凝ってみよう!懐かしいのに未来風味な「スチームパンク」

蒸気に満ちたSF

スチームパンクの「スチーム」とは、そのまま蒸気の事を指します。

つまり、蒸気機関が発達した19世紀の専業革命期の世界観でありながら、アナログかつ未来的なテクノロジーが存在するSF作品――と言っても、ちょっと分かりにくいですね。

ジブリの「天空の城ラピュタ」や、漫画の「鋼の錬金術師」、映画「CASSHERN」のような世界観の物語と言えば、分かりやすいでしょうか。

もともとはサイバーパンクから派生したものの一つですが、レトロでノスタルジーな雰囲気から、より親しみやすいのが魅力とも言えるジャンルです。

設定や描写に凝ってみよう

せっかく「スチームパンク」というジャンルを選んだのなら、設定や描写に凝ってみましょう。
主人公の乗り物は、蒸気で走る車ですか? バイクですか? それとも、ヘリウムの力で飛ぶ飛行船ですか?

もしかして潜水も出来るんじゃないですか? ガラス窓付きの真鍮ヘルメットは、19世紀初頭に発明されていますよ。

素材だって、鉄にアルミに真鍮、ゴムにコンクリートだってあったんです。
蒸気で動く電子技術……? 
これも、スチームパンクの世界ならアリでしょう。

服装にも注目してみましょう。
産業革命といえば、ヴィクトリア朝時代です。
一般の女性は、膨らんだスカートにレースのついたドレスを着ているはずです
男性はベストやフロックコートなどを身に付けているのではないでしょうか。

問題は、服の色です。
19世紀は合成染料が開発され、染色の技術が格段に上がった時代ですが、それでも人気の服の色は、黒をはじめとするダークカラーでした。
これは、蒸気機関による煤煙で、服が汚れがちだったからだと言われています。
どれだけカラフルなものを着ても、結局はスモーキーカラーになるんですね。

まとめ

サイバーパンクから派生した○○パンクは、実はスチームパンクだけでなく、クロックパンク、ディーゼルパンク等、非常に細分化されています。
まれに「スチームパンクに歯車を出すべきじゃない!」と細かいことをいう人もいますが、あまり気にせず、自由な発想で物語を作っていくといいでしょう。

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「スチームパンク」は、主に産業革命時代のイギリスを舞台にしたSFジャンルです。
工場制機械工業の発達、産業革命から世界大戦の勃発する時代までの
風俗・文化がベースになっていて、蒸気機関や歯車が溢れる世界です。
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この記事を書いた人

ミユキ
田舎暮らしの遅筆なライター。
生活環境のせいか、比較的レトロジャンルが得意(な気がしている)。

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