これが少女漫画でいいのか?!
2014年このマンガがすごい!( オンナ版)第2位に選ばれた本作。
ましてやあの『ママはテンパリスト』、『海月姫』、『主に泣いてます』、『かくかくしかじか』など映像化された作品も多く、
いくつも連載を抱えている超売れっ子漫画家、東村アキコ氏が「未婚アラサーにとっては、殺傷能力が極めて高い漫画を描きだした!」とSNSなどで騒ぎになったら読まないわけにはいかない。
「タラレバ娘」とは、あなた自身じゃないの
あの時彼がもう少しセンスが良かったらプロポーズを受けていたのに、バンドマンの彼がもう少し芽が出る可能性があったら。
こうしていたら……、ああすれば……、高い理想を掲げて根拠もなく仮定の話を積み上げる内に、「タラレバばかり言ってたら こんな歳になってしまった」。
今もそんなにイケていないはずじゃないのに気づいたら33歳になっていた主人公 倫子。
20代の頃にモテていた、おいしいところで主役登場とばかりに意気揚々に出かけたら、すでにお呼びじゃなかった…残酷だけど、実社会でもホントにそんなことが東京では毎日起こっているのかも知れないなと思った。
東村アキコ先生から未婚アラサー女子へのエール!
東村アキコは美人マンガ家として有名で、本作は実体験がかなり含まれていると考えられる。
2013年に、2020年のオリンピック開催地が東京に決定した後、作者のアラサー・アラフォーの独身の友人たちが次々と「一人で東京オリンピックを見るなんて嫌だ!」と言い出したことを元ネタにしているらしい。
タイトルに「東京」がついているところもポイントで、若者の晩婚化、孤独化、貧困は重大な現代の社会問題で、そして、これら現代若者が持つ悩みの全てを抱え込む象徴的存在の一つは都市部30代未婚女性である。
本作は、じつは現代社会を色濃く反映させている漫画なのだ!
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