現在の総合格闘技の社会的位置を確認する「オールラウンダー廻」

今!30代・40代は格闘技に飢えているんじゃないか?

約10年前の大晦日には民放3社がそろって格闘技を放映していましたが。
私も例に漏れず格闘技ファン、特に総合格闘技が好きで、何度も会場まで足を運んでいた。現在は地上波ではまず見ることはできず、ニュースにすらならないのが現状。

そんな中見つけた一筋の光がこの漫画『オールラウンダー廻』!アマチュア修斗(初代タイガーマスク佐山聡が設立した総合格闘技団体)に青春を燃やす格闘漫画だ。

リアル系青春総合格闘技漫画

総合格闘技”修斗”に打ち込む高校生「高柳 廻(めぐる)」の物語。幼馴染でライバルの山吹木喬や、さまざまなライバルとの戦いから、格闘家として、そして一人の人間として成長していく様を追う。

なんといっても本書の魅力はストーリーよりも圧倒的なリアルな格闘描写にある。ここまできれいに三角締めを描ける漫画家は日本にはいなんじゃないか?(笑)

物語開始当初は主人公も総合格闘技素人なので、女性や、総合格闘技弱者も、一緒に学べるパートがあるので心配無用。
作者の綿密な取材が生きるポイントでもあり、中だるみ感も全くない。実際に私も格闘技好きを自認しているが、競技としてやっていたことはないので、「なるほど~、こういう体の動かしかたをするのか~」とか、非常にわかりやすく、それが次の試合シーンの伏線だったりする。

日本人のなかに宿る武士道と格闘界の現状をミックスさせた傑作!

主人公をとりまく状況が、今の格闘技の現在地であることは間違いない。
作者の総合格闘技への愛、そして日本人のファンダメンタルとしての武士道もきっちりおさえている。現在も連載中で、しかもアマチュア修斗大会の決勝戦で主人公とライバルの激闘を描いているので、一気読みするなら今がおすすめ!

この記事を書いた人

ナオキ
1979年生まれ。スタンド名は「イエロートラッシュオーケストラ(五月蝿い日本人)」。職業:フリーランス 兼 はやく息子の第一のチ◯毛を抜いて神棚に飾りたいと願うやさしい2児のパパ。神奈川県川崎市在住。

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