そもそもプロットとは?
ざっくりと説明しますと、建築でいう設計図のようなものです。
小説を書く人には二通りの人に分かれると言われています。
まず、プロットを全く書かない人。
漫画家の方でもいますが、キャラクターが勝手に動く。
などと言う人もいます。
このような方は、その分登場人物などをしっかり考えていると推測できます。
直木賞作家でもあり、今現在でも鮫島シリーズを書いている大沢在昌氏はプロットを考えないとおっしゃっています。
もう一つは、細かいくらいにプロットを考える人です。
時代背景からストーリー、キャラクターなど。
細かすぎると言われるくらい細かく考える作家の方もいらっしゃいます。
どちらがいい。
という訳ではありません。
直木賞作家で様々なジャンルを書いている宮部みゆきさんは、かなり綿密にプロットを考えているとインタヴュー内で告白しています。
もしこれを読んでいる方が、プロットを書かなくても大丈夫。
だと思ったとしても、できる限り初心者の方はプロットを書いてみることをおススメします。
そうすれば、自分がどのような物語を書こうとしているのか、どのような人物を登場させ、どんな主人公を活躍させようとしているのかが、はっきりするからです。
起承転結と序破急
起承転結というのは、中学校の授業でもしたと思いますので聞いたことがあるのではないかと思います。
ですが一応どんなものか、具体例をあげていきます。
起承転結とは、文章やストーリー構成の骨格を示したものです。
代表的なのが、4コマ漫画です。
新聞などにも掲載されているので、是非勉強に読んでみてください。
起承転結の具体例
さすがに4コマ漫画を書くわけにはいかないので、以下の江戸時代の頼山陽という学者が弟子に漢詩を理解させるために書いたものをご紹介します。
糸屋の娘という題です。
起 大阪本町糸屋の娘
承 姉は十六、妹が十四
転 諸国大名は弓矢で殺す
結 糸屋の娘は、目で殺す
どうですか?
これだけでも1つの物語ストーリーを成していると思いませんか。
もちろん、もっと肉付けをしたりする必要がありますが、最低限の物語性はあると思います。
序破急について
学校では教わっていない方も多いのではないでしょうか。
少し詳しく書いていきます。
序破急とは元々能や歌舞伎などの脚本を作る時に使用されたものです。
様々なものに使用され、能楽や剣術などにも使用されています。
現在でも映像の分野では起承転結より序破急のほうを使っています。
起承転結でいう、序の部分が起と承の部分にあたります。
転が破の部分で結が急の部分になります。
起承転結でも紹介した、糸屋の娘を序破急に直すと以下のようになります。
序 大阪本町に十六になる娘と十四になる娘。
破 諸国大名は弓矢で殺す
急 糸屋の娘は、目で殺す。
こんな感じでしょうか。
どちらかというと起承転結より、すっきりとした話の形になりやすくなります。
まとめ
起承転結と序破急どちらが優れているとかということではありません。
自分の使いやすい方を使うようにして、いずれは両方とも使用できるように
なればいいと思います。
「小説の教科書」と絶賛されました。
だまされたと思って一読してみて下さい。
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