下書きの憂鬱…

明日の自分に任せたりしないで!

漫画の原稿って、何度も何度も同じページを見ることになるじゃないですか。
ネームで、下書きで、ペン入れで、トーンで。
だから次の作業段階の自分に、いつしか期待してしまいがち。

「もう無理…アタリとって適当に描いておくから、ペン入れのワタシ…どうにか頑張って…」
そういって倒れこむ下書きをする今日の自分を、数日後のペン入れをする自分が見たらどう思うか。
そう、「ふざけんな!」って思いますね、当然ね。

だからペン入れという勝負の時を迎える未来の自分の為にも、ここで頑張っておかなくてはいけない、踏ん張りポイントが下書きというわけです。

人物と背景

人物は『アタリ』を取って描いていきます。
『アタリ』とは基準となる線のことです。
これを描くことで顔の大きさや向き、全身のバランスなんかが把握しやすくなります。

なかにはアタリのみ描いて人物をペン入れしてしまうプロ漫画家の方もいらっしゃいますが、
慣れてない人間がそういうことをすると大惨事間違いなしです。
やめときましょう。

ネームのラフな絵のほうが、下書きよりもずっといい表情をしている時もままあります。
憂鬱ですね…でもよくあることなので、気にせず進めましょう。
ペン入れで挽回すればいいのです。

下書きになれば、背景もきちんと描き込んでいかなくてはなりません。
文字で適当に『なんかの広場』とか『森っぽい感じ』とか書いて許されていたネームとは違います。
「『なんか』とか『っぽい感じ』ってなんだよ!!」と、ネーム時の自分に対して苛立ちを覚える瞬間です。

それに背景ってやっぱり難しい。
透視図法とかなんじゃそら……消失点ってどこ???
(詳しい技法については、専門書もたくさん出ているので、自分がわかりやすいものを探してみてください)

下書きには色んな憂鬱がいっぱいです…(作画作業が好きな人は除く)
でも背景は描き入れるだけで状況理解も深まり、漫画はぐっとわかりやすくなります。

それに、正確さよりも(そうであることに越したことはないけれど)雰囲気やニュアンス、絵柄とマッチしているかが重視されることも多いので、あまり四角四面にならずに描いてみましょう。

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meg
漫画描いたりイラスト描いたり、たまに文字も書いたりして生きています。
趣味は旅行。いつか砂漠に行ってみたい。

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