作りこまなくていい物語と緻密に作るべき物語。その違いは?プロットについてのあれこれ

二つのプロット

中には全くプロットを作らずに物語を書きはじめる方もいると思いますが、ほとんどの場合、多かれ少なかれプロットを作成してから物語を書きはじめるのではないでしょうか。

人によってはメモ程度のものかもしれませんし、また企画書のように何枚も書く人もいるでしょう。
執筆前にプロットをたくさん書いたから話が優れているということはないので、自分と話にあったプロットの作り方を見つけるといいでしょう。

ただ人それぞれといっても、一般的に【プロットをあまり作りこまなくていい物語】【緻密にプロットを作るべき物語】というものがあります。
そこでここでは、それら二つがどういった物語なのかを見ていきます。

プロットを作りこみすぎなくていい物語

登場人物の心情にフォーカスを当てた物語の場合、プロットを作りこまないほうが良かったりします。
というのも、こういった物語は、話の構成や仕掛けより、登場人物の心情の変化がエンターテイメントとなるからです。
人の心情は複雑で、状況やその時々でめまぐるしく変わっていくものです。

そこで執筆する前にプロットを作りこみすぎると、物語の登場人物がプロットに合わせて動くだけの人形になってしまうことがあります。
小説というのは基本的に【登場人物の心情や思惑が物語を作る】のであって、【物語のために登場人物の心情が動く】わけではありません。
後者はいわゆるご都合主義な物語という印象を読者に与えてしまいます。

特に心情にフォーカスを当てた作品の場合、ご都合主義になってしまうと、物語そのものが崩れかねません。
ですから、そういった話を作る場合は、大雑把なプロットの上で、ある程度、登場人物を自由に動かすほうが良かったりするのです。

ただし、全くプロットを作らないと、話の軸がぶれてしまうことがあります。
なので、必要最低限のプロットは考えたほうがいいかもしれません。

プロットを緻密に作っておくべき物語

一方で、ミステリ小説やサスペンス小説のような仕掛けや構成でエンターテイメントを魅せる話の場合は、プロットを緻密に作った方がいいでしょう。

専門的な題材を使う際にもプロットはなるべく作った方がいいかもしれません。
こういった話の場合ですと、ちょっとした文章の矛盾で物語が破綻しかねないからです。

ただ、こういった物語でも【登場人物の心情や思惑が物語を作る】というのは基本的には変わりません。
ですからこういう話を作る際は、作っていくなかで違和感が生じるたび、逐一プロットを修正するといいでしょう。
そうすると、自然な物語になっていきます。

まとめ

自分や話にあったプロットを簡単に作れるようになると、物語を作るのがもっと楽しくなると思います。
プロットに気を使えるようになれば、一つステップアップできるかもしれません。

この記事を書いた人

1031koshiki

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