絵のアクセントや陰影に!効果的な点描の使い分け

点描のイメージ

日本の漫画でいうとゲゲゲの鬼太郎の背景などで有名な点描。
面倒くさそう、画面がくどくなる、生理的に受けつけないなど、トーンやテクスチャーで代用できるなど、漫画の作画者にはあまり人気がない側面があります。

しかし同時に、絶滅せず古来より様々な芸術分野でしばしば利用され続けているのが点描でもあります。

ランダムに埋め尽くす

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繁茂しきったカビのようになります。
これはなんとなく想像が付きましたね。

応用として、決まった丸い範囲の中でランダムに点を打っていくと、発生しはじめのカビのようになります。

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ファンシーなシルエットなのに嫌な感じがして、ごく限られた特別なタイミングできっと便利です。
点描が使いたくてムズムズしてきませんか?

一定方向に打つ

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一定方向にランダム/一定な間隔で打つと、視線誘導効果を持たせることもできます。少年漫画みたいですね!
そこはかとなく人智の範疇に収まる規則性を感じることができるので、菌類じみた嫌悪感も半減して使いやすくなります。

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点描がこんなにさりげなく使える時代に生まれたことを感謝してもいいくらいです。

陰影のかわりに

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静的なシーンなら、陰影のかわりに使っても問題ありません。
点の密度で光を表現するのは、コンピューター・グラフィックスが発明される以前から点描の基本的な使用法でした。最初にこれをご紹介するべきだったかもしれませんね。カビではなく。

絵のアクセントに

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パスタにミルで挽きたての黒胡椒をランダムに振りかけるように、もっとパンチが欲しいと思ったときにも点描は有用です。
眠れない夜に羊を数えるような気分で点描を打った数を数えていると、あっという間に悪夢じみた迫力を添えることができます。

マイナーだけどちょっと楽しいフリーハンド点描の使い分けご紹介、いかがだったでしょうか?
ちなみにムズムズしない点描を学びたい時は、スーラの収蔵されている美術館に足を運ぶのがおすすめです。

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この記事を書いた人

浜崎ユウマ
絵描きです。好きなものは無、きらいなものは余剰です。

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