赤ペンで学ぶ二点透視(屋内編)

実際の添削を見て効率的に学ぼう

制作業務のかたわら、Skype教室で絵を教えています。(生徒募集中)

生徒の一人が匿名での習作の二次使用を許可してくれたので、今回は好意に甘えて実物の習作を見ながら二点透視の基礎をおさらいしましょう。

まずは赤ペンなしで

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まずは赤ペン添削なしで、絵の素敵なところを楽しみながら(絵を見た時に悪いところから探す癖を付くと人生は非常に残念なものになります)、正すべき空間のゆがみも見つけておきましょう。間違い探しのようです。

赤ペン1 ソファの底面

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ソファの柔らかい質感を表現しようとしたせいか、
ソファの底面と床との接地面がブカブカしていますね。
クッションなどであればこういうこともあるかもしれませんが、
楽器を持った人が横たわっているソファで、接地面がこれほど浮き上がることはさすがに狙った表現ではないでしょう。
2つのソファはどちらも、底部の中心がかなり盛り上がっていて、拳ひとつ入るくらいの隙間がある状態です。

赤ペン2 ソファの上面

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ソファの上面は実際になだらかに湾曲していることが多く、すこし難しいのですが、このソファの上面は階段のある側に向かって斜めに落ちています。
また、完全な長方形ではなく、上面が画面奥側に向かって少し扇型に広がってしまっていますね。

どちらも、背もたれの奥の側の線の位置を曖昧に描いてしまったのが原因と考えられます。おそらくこの部分だけパースのアタリを取らずに目測で描いていて、更に目測で描くにあたって、頭のなかで空間やパースのことをよく考えずに描いてしまったのでしょう。

赤ペン3 窓

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まず、窓の中心やや下を通るフレームに奥行きが描かれておらず、薄い紙のようにペラペラな奥行きとして描かれてしまっています。

足元のフレームはきちんと白抜き気味で描かれていますが、中心やや下のほうは庭の花瓶が置かれている台のあたりを見ても分かるように、白抜きやハイライトが強くかかって白くなっているだけ、というわけでもないようです。

また、パース画法の習作にも関わらず、窓のロック部分はパース線を引かないどころか、立体として描こうとする努力すら放棄して平面的に描いています。
小さいパーツなので本来目立たないのですが、一箇所だけ描き方が変わってしまっていること、細かい粗い線を多く入れて形を誤魔化していることで、逆に目立ってしまっています。

赤ペン4 その他の赤ペン

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こうしてよく観察していると、絨毯の輪郭、テーブルの四隅、階段の一段目、庭のレンガ塀、ソファの手すり、窓枠の角など、あやしげなところがいくつもありますね。

一つ一つを確認して理解を深めることも大切ですが、もっと重要なことは自分自身が作業中に同じ間違いを犯すとき、何がどのようにおかしいのか観察する習慣を持つことです。
限られた人生という納期の中で全てを完璧にこなすことは困難です。
ですが、部分的に完璧にしたり、妥協したりすることを選択できれば、少なくとも作業しながら思っている通りの絵が完成するのですから。

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この記事を書いた人

浜崎ユウマ
絵描きです。好きなものは無、きらいなものは余剰です。

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