１時間でできる！漫画制作練習メニュー

５分で読んでさっさと始めましょう

この記事を読みはじめたあなたは、より短い時間で、よりハッキリと成果を得られる、そんな練習メニューを求めておられることと思います。
おまたせはしません。
私の考案した漫画用の短時間練習法で、一番キツイものをご紹介します。

準備しましょう

１人でもできますし、何人か誘い合わせても始められます。
孤独と孤高を愛するなら一人で、仲良く楽しくやりたいなら仲間とやりましょう。

人数が決まったら、次はテーマを３つ決めましょう。
自分の関心のある事柄３つでも、周囲を見て目についた３つでも、なにかプログラムを使ってランダムに出力した３つの単語でも構いません。

最後に一時間後にタイマーをセットしましょう。
準備はできました。

何をするか？
今から１時間で、事前に決めた３つのテーマが含まれる、
１ｐ～６ｐ程度の短編のネームを描きましょう。

脳をフル回転させベストを尽くしましょう

１時間、あまりに短い時間です！
シーンやストーリーの断片はいくつ思い浮かびそう？
まず文字でプロットを起こすべき？一部を？最後まで？
見切り発車でネームを描き始めるべき？このネタで本当に大丈夫？
キャラクターのデザインはどうしよう？設定はどこまで掘り下げる？
自問すべきことはほとんど全てです。

１時間後という〆切までには、泣いても笑っても、
ネームを一本提出しなければなりません。

そう、この１時間は、漫画作成の縮図なのです。
これほど総合的なバランスのいいトレーニングはありません。

完成後は…

あなたのネームは無事に完成したでしょうか？
素晴らしい潜在能力が発揮されて、そのまま何かに使えそうな好ましいネームができあがったかもしれません。
欲張って８ｐも１０ｐも描いて、話やコマ割りや絵が犠牲になったかもしれません。
どこかの段階で立ち止まって考えすぎて、最悪なことに完成すらしなかったかもしれません。
完成したものの少ないページ、簡素な絵、ひねりのない物語で、他人や自分を楽しませられない不本意な凡作ができあがったかもしれません。

そしてどんな結果であったにせよ、あなたの頭にはこんな考えが浮かぶはずです。ここはよかった。ここは残念だ。
そして「次はこうしよう」。

残念ながら１～２セットもやれば脳はヘトヘトに疲れてしまうので、
この練習法は適度に休憩を取りつつ取り組みましょう。