物語全体が落語そのもの!色気漂う圧倒的な人物描写『昭和元禄落語心中』

老若男女が雲田はるこの描く落語心中ワールドにハマること間違いなし!

もともとBL(ボーイズラブ)を手掛けていた雲田はるこ先生が落語漫画を始めて大層話題になっている!
と聞いて、一気読み。

本作の人気の要因は、BL要素ではなく、落語好きを唸らせる高座の描写や、きっちりと描かれている師匠と弟子の関係性の描写にあると思う。

ただ、作品の中からも「やおい臭」がぷんぷん漂ってもいるので、そこは流石と言わざるを得ない。

また、2016年1月8日(金)よりアニメが放映されるので、今こそ読むべき漫画なのだ!

昭和の落語界を艶やかな空気感で描く!

現時点のストーリーは大きく3つに分かれている。

与太郎放浪編

舞台は昭和50年代頃。
元チンピラの与太郎は、落語家の八代目有楽亭八雲演じる落語を聞いて感動し、寄席に押しかけて弟子入りを申し出る。
内弟子をこれまで取っていなかった八雲だが、付き人として行動を共にすることを許され、家では八雲の養女・小夏と出会う。

八雲と助六編

舞台は戦前から昭和30年代頃。「放浪編」の前日譚。
若き日の八代目八雲こと菊比古と、小夏の父で彼の同門であった助六こと初太郎の青春模様を描く。

助六再び編

舞台は昭和末期から平成初期頃。
落語人気が下火になり、芸を磨いた与太郎は真打に昇進し、小夏の父の名跡である「助六」を受け継ぐ。

登場する「与太郎」「八雲」「助六」「小夏」それぞれのキャラクターが凄く表情豊かで、「落語」を除外しても読んでるのが楽しい。

そして彼らが、非常に「粋」であるということ。

男も女も、古き良き昭和時代の色気がそこかしこに滲み出ている。

絵も構成もセリフ回しも、どこか落語的で、最初は違和感を感じておりましたが、読み進めると「ああ、そういうことね。」と理解するこができるのも面白かった。

物語全体がでっかい古典落語そのもの!みなまで語らせるなよってこと…。

落語だけに限ったことではないが、専門知識を必要とする作品の場合、監修が付く場合がほとんどだが、本作にはそのクレジットがされていない。

作者本人が落語好きで、自らの知識や経験、資料などから見事に落語の世界を再現しているのである。

物語全体が落語そのものになっているようなイメージを強く持つ。

すべての事柄を細かく説明するような作品が多い中で、みなまで語らないとこで読者の想像力をかきたてる。
そこに「粋」を感じるんだよね。

もちろん落語初心者も読みやすい作品なのだが、落語フリークは「登場人物たちのモデルになっている噺家は誰か」と考えながら読むのも一興じゃないでしょうか?

この記事を書いた人

ナオキ
1979年生まれ。スタンド名は「イエロートラッシュオーケストラ(五月蝿い日本人)」。職業:フリーランス 兼 はやく息子の第一のチ◯毛を抜いて神棚に飾りたいと願うやさしい2児のパパ。神奈川県川崎市在住。

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