読者を惑わす要素満載!【まだらの紐】コナン・ドイル

○○はミルクを飲まないです。「まだらの紐」

ファン投票でも常に上位にある名作

古今東西名作と呼ばれている作品にも色々な間違いがあるというのは珍しい話ではありません。

このまだらの紐は作者自身も自分の作品の中で一位に位置づけ、読者投票でも一位になり、現代のファンの投票でも常に上位にある文句なしの「名作」ですが、色々な問題点も備えています。

タイトルから中身まで読者を惑わす要素満載!

不可能犯罪の推理ともホラー映画ともいえる独特なテンポで進み、最後の最後に強烈なトリックでどんでん返しという文句なしに面白い作品です。

またタイトル(翻訳の為判りにくいですが)から中身まで読者を惑わす要素が詰め込まれていますし、出てくる悪役はホームズ屈指の悪役だったりと、今読んでも十分楽しめる作品です。

ただ、このように文句なしの名作ではあるのですが考えてみると色々とおかしな要素が有るのもまた確かなのです。

ちょっとしたツッコミどころも

ネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが、トリックの重要な要素になる○○は「ミルクをのまない」ですし、「金庫の中に入れておくことはできない」です。

他にも何らかの理由で死んだ姉の部屋にとある事情で妹が泊る事になり、その後異変を感じてホームズの事務所に飛び込んでくる、という筋ですが、これを犯人は予想できなかったのかという突っ込みもファンからはなされています。

こういった問題点はあってもそれを全く感じさずに強烈なインパクトを残すからこそこの作品が「名作」と言われる所以なのかもしれません。

翻訳の違いにも注目

因みに雑学の類の話ですがこの「まだらの紐」というのは誤訳ではないか、という指摘があります。元のタイトルは「The Adventure of the Speckled Band」なのですが、この「band」は紐の他に一団という意味があります。(音楽などに使われるバンドはこちらの意味です)

これは作中に出てくる「ジプシーの一団」につながる言葉でそちらにも疑いがかかる訳ですが、「紐」と訳してしまうと話がいまいち判りにくくなってしまうのです。

その為、この話を翻訳する人は色々と知恵を凝らしているのですが未だに良い解決策というのは見つからないという状態です。なのでもし読んでみるのであれば、これをきっかけに翻訳の違いにも注目してみると面白いと思います。

ロイロット家のふたごの姉ジュリアが不審な死を遂げた。手がかりは、妹ヘレンのうでにだかれて最期にのこした「まだらのひも」ということば。しかし彼女が亡くなったとき部屋は完全な密室だった。
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この記事を書いた人

Agatha
職業欄には「webライター」と書くような仕事をしております。
趣味は読書。主に短編推理小説を読んでいます。

個人的にはもっと短編推理小説が増えろと願うのですが、本格と長編が基本の世の中では同意してくれる人は少ないようです。仕方がないのでテレビドラマの「相棒」と古本屋で見つけた短編集で欲望を満足させているような日々と言った所。

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